LEDの基礎知識
LEDとは
LEDとは「発光ダイオード」と呼ばれる半導体のことで、"Light Emitting Diode"の頭文字をとったものです。
LEDはこれまでの白熱ランプや蛍光ランプ・HIDランプと異なり、半導体結晶のなかで電気エネルギーが直接光に変化するしくみを応用した光源です。
すでに1960年代頃から黄色や緑色、赤色のLEDは実用化されていましたが、 完全な白色LEDを作るのに必要な、光の3原色である青色LEDの開発が長らく行き詰まっていました。
赤崎勇、天野浩、中村修二の3人の物理学者が2014年度のノーベル賞を受賞したことは記憶に新しいですね。
彼らが発明した青色LEDの技術によって、既存の赤・緑のダイオードと混合し、明るく省エネルギーな白色光源が可能となりました。
そして、より長命で効率的な代替光源を可能にした青色LEDの発明が、ノーベル賞の”人類に最大の利益をもたらす発明”として認められたのです。
白色光を得るために必要だった明るい青色LEDが1993年に開発されてから、 1996年には白色LEDが誕生し、新しい照明用光源として注目されるようになりました。
近年はその改良もめざましく、あかりの歴史はさらに進化し続けています。
あかりの歴史
あかりの歴史を振り返ると、各国にガス灯が設置されはじめた1810年代以来、約60年ごとに大きな発明があります。
1879年には白熱灯が、1938年には今も活躍している蛍光灯が、そして1996年には現在のLED照明の原型となる白色LEDが誕生しています。
上記でも少しお話しましたが、LED単体の歴史を見てみると、1960年代に暗めの赤色と黄緑色のLEDが開発されて、 その後ようやく93年の青色LEDの開発を機に、それを応用した96年の白色LEDの開発を経て、現在に至っています。
わずか十数年で蛍光灯の効率に追いつくレベルにまで達した白色LED。
第4世代のあかりとしてこれからの可能性に期待です。